第115回
聖人キャラで笑え 聖☆おにいさん
 
 は〜い、テメーら大注目ですよ! 正座しろ、正座だ正座、オラワッキン。
 今回紹介するのは中村光『聖☆おにいさん』だっ! 
 本作は今年一番のギャグまんがなので大注目しとけ。
 なにじっと正座してんだオラ、正座なんかしてるヒマがあったら、今すぐ本屋に行けっちゅうの! 行け、オラァ!
 ギャグまんがは、キャラが立ってりゃ立ってるほどおもしろい。
 そして本作は最高の最高に立ちまくっている! 
 なんせ本作の主人公は、目覚めた人ブッダと神の子イエスの二人なんだからな! これだけでもう立ちまくりじゃねぇですか。
 ……世紀末にちょっと働きすぎたブッダとイエスは東京立川の安っぽいアパートに同居してバカンスの真っ最中。倹約家のブッダとすぐに変なものを買ってしまうイエス。神様らしかったり神様らしくなかったりする二人の日常を描いた作品だ。
 ブッダとイエスが立川に住んでるって状況だけで笑えるのに、そこに超的確なギャグをぶち込まれたらもうたまらないですよ。笑うしかねぇってば。
 例えばビールを飲んだブッタが「この一杯のために苦行してる」といったり、キリストが女子高生に「超ジョニー・デップに似てる」といわれて喜んだり、おもしれぇ! ネタバレになってしまうのであまり書けないけど、とにかくセンス抜群! こいつはただごとじゃねぇですよ、奥さんッ!
 宗教色を薄くして説教臭さを排除し、聖人としての二人に浮かびあがらせたのがナイスだと思う。
 萌えキャラに属性ってあるじゃないですか。ドジ娘とか貧乳とかツインテールとか。そういうのと一緒で、聖人という属性を持った二人のおにいさんキャラとなっているのだ。読者の誰もがブッタやイエスの性格やエピソードをなんとなく知っていると思う。そういった設定にある程度、忠実でありつつ微妙に外したり違和感を出したりする所が上手。聖人属性はこう使え、という見本のような作品だぜぇ。まぁ、あまり他で使われることはないだろうけど。
 とにかく本当に笑えるんで、こいつを読まない手ははねぇぜ!
 五つ星ッ! 文句ナシッ!