第98回
スプリンガルド
時代がどんだけ変わろうが、女子供みてぇに男がピーピー泣いちゃいけねぇ!
だが、しかし! この作品を読む時だけは泣いてヨシッだ!
というわけで今回紹介するのは藤田和日郎「スプリンガルド」だぜッ!

ロンドンで発生した女性を狙った連続殺人事件。
犯人は両手両足に長いバネを付け、空高く飛び回り高笑いをする男。
その姿は3年前に姿を消した、夜道で女性を驚かせるだけで、誰も傷つけなかったバネ足ジャックにそっくりだった。
この事件はバネ足ジャックの仕業なのか? 
そもそもバネ足ジャックは誰なのか? 
その謎に挑むのはスコットランド・ヤードのジェイムズ・ロッケンフィールド。彼が犯人として目をつけているのはウォルター・デ・ラ・ボア・ストレイドというイタズラに金と労力を惜しまない貴族だった……。
という19世紀のロンドンで実際に起こった事件をモデルにした作品だ。
まず、葉巻を離さない正義感溢れる警官に、デタラメでイタズラ好きだけどある女性の言うことだけは聞く放蕩貴族に、気丈で真っ直ぐな性格のメイドさん、という個性的なキャラクター達がいい! 
どのキャラクターにも少年まんが的な熱さ+青年まんが的な深みがあるんですぉ! 
子どもも大人も熱くなれるキャラクター達だと思うぜ。
そして、藤田和日郎ならではの熱の伝わる迫力ある絵が素晴らしい! 
スピード感はビュンビュンだし、物がぶっ壊れる爽快感も凄い! 
そして静止した雰囲気の絵にハッタリがきいていて超カッチョよくてビバだビバッ!
ネタバレになるので詳しくは書けないけどストーリーは超漢泣き。
男はやっぱり女のためにそこでぐっとこらえてこそ漢だよなぁ……。
何も思いませんでした、なんて感想を持つ野郎はゼッテーにいないはずッ! 
いたとしたらそいつは男じゃねぇ。僕が認めねぇよ、そんなもん、ボケッ! 無論、女でも胸にグッと来てヨシッだ! 男だろうが女だろうが、男泣きに泣いて読め!
1巻で完結してしまっている作品だけど、嬉しいことに続編を描く予定はあるとのこと! こいついは期待大だ。今からわくわくどきどきが止まらねぇぜ!