第78回
連射王で本気を知れ!
 おまえらぁ、本気で生きてんのかぁ! いいじゃねぇか、いいじゃねぇか! ぶっ殺してやるよー!(アパッチプロレス軍の佐々木貴風)
 おいおい、斜に構えて本気を嘲笑ったりしてるのか? 時代は80年代じゃねぇんだぞ、ボケ! おまえの人生はメガゾーン23かよ! 冗談じゃねぇんだよ! 目を覚ませ! 目覚めよ!(エホバは偉大だってことに!)


 …というわけで本気になれないキサマらは、今すぐ川上稔『連射王』を読め、コラッ!
 ストーリーは、何事にも本気になれない、という悩みを抱える野球少年の主人公が帰宅途中によったゲームセンターで、本気でシューティングゲームをやっている人を目撃。
 ゲームなんかに本気になれるのか?
 と疑問を抱いた主人公は、本気とはなにかを知るため、シューティングゲームにのめり込むことになるのだった。というものだ!
 もうこのストーリーだけで激烈に熱いじゃないですか!
 だって本気になるものが、ゲーセンシューティングゲームなんですよ! そんな小説、読んだことねぇよ!
 そしてこの熱がまたいい塩梅なのだ!
 島本和彦の作品のようにバカバカしい熱を持っているが、あんなに屈折していない。夢枕獏の作品のように体の奥底から沸き上がってくる熱を持っているけど、あんなに陰湿じゃない。屈折や陰湿もあるけど、そこに青春の爽やかさ、なにかに無我夢中な若者の微笑ましさが流れているのだ。
 主人公の周囲には、野球に本気でプロ野球選手を目指している友人、料理界に飛び込むために努力しているややツンデレ風味な幼なじみ、がいる。
 身近な人々が本気でなにかをやっているのに、なににも本気になれない主人公が、ゲームセンターのシューティングゲームで初めて本気とはなにかを知る、というストーリーがいいじゃないですか! 
 ゲームセンターのゲームで本気になるってことをバカバカしく思う人もいるだろう。
 だけど本作を読めばゲームで本気になるのは当たり前のことだって強制的にわからされるはず。
 いやゲームだけじゃなく、ジャンルを問わずなにかに本気になるっていうのは当たり前のことなんだってわかるはず! 
 胸を熱くしながら主人公の本気を感じやがれ!
 そしておまえらもエロゲーをもっと本気でやれ!
 オナニーの摩擦熱でチンポが燃えて消失。そこらか始まる本気だって世の中にはあるんだよ!