第63回
必読! 萌えのダークサイド「Mc☆あくしず」
 こんないい感じにお狂いになられている雑誌の存在に今まで気づかなかったとは! 僕の目は腐っちまってたのか、チクショー!
 キサマらは一秒でも早くこの狂気性にふれるべき! エロゲーをリアル世界の日付と合わせて進めてニヤニヤしたり、エロシーンだけを立て続けにプレイしてエロゲー花びら大回転とか言っているヒマはキサマらにはないッ!
 というわけで、とっとと本題に入ります!

 今回紹介するのはイカロス出版から出ている雑誌『Mc☆あくしず』だ。
 この雑誌はハイパー美少女系ミリタリーマガジンである。つまり、美少女と軍事をあつかっている雑誌だ。
 あ〜ん? そんなもん幾らでもあるっしょ? メカと美少女は基本じゃないッスか。だいたい宮崎や押井からして……。そんな風に80年代フェイスで蘊蓄わめいているヒマはないと知れ! とにかく見ていただきたい。
 3号の特集は日本の名戦闘機零戦である。その特集のタイトルはズバリこうだ。
「零ちゃんといっしょ戦(や)ろうよっ!」
「零戦を女の子にするとこんな感じだ!」
「零ちゃんの形式だいありー」
 ……いっしょに戦(や)ろうよ、って。
 ……零戦を女の子になするとこんな感じだ、って
 すっ、凄ぇぜ!
 冷静に考えると即死しそうだぜ、危ねぇ!
 ページをめくれば飛び込んでくる、美少女に擬人化された零戦の萌えイラスト!
 そう、この雑誌のテーマはメカと美少女ではなく、美少女に擬人化されたメカなのである。昔からMS少女がいたり、戦闘機や戦車が美少女に擬人化されてきたわけで、そういった行為自体は珍しいことではないだろう。
 しかし、定期刊行物で一冊まるまるやっている例は他にはないんじゃないだろうか?
 さらにこの雑誌がおっそろしいのは、ドイツの軍帽をかぶったおっぱい丸出しの巨乳少女の絵に「無線指揮車で偵察中のロンメル将軍」とためらいもなく書いてしまう部分だ。
 それは地平線の向こうまで考えてもロンメル将軍じゃねぇ!
 ロンメル将軍の美少女化! ステキ。
 さらには大空のサムライこと日本のエースパイロット坂井三郎が元気な貧乳の美少女になってます。同じくエースパイロットの岩本徹三や西沢広義も美少女化されてます。坂井三郎って2000年まで生きてた人なんだが……なんかもう、こう胸がもやもやとした気持ちになるぜ! 萌のダークサイドですよ、これは!
 遺族とか激怒しねぇのか、これは?
 いや、んなことを気にしてたらこんな雑誌を作れるわけがねぇ。
 この前のめりな姿勢! 心の底から激烈に指示しますっ!
 こういうクレイジーな雑誌を僕は待っていたんですよ。
 萌えという時代と寝て、寝たまま死んでしまう気まんまんのパンク魂を感じた。
 僕は絶対に廃刊までついていく! みんなも一緒に行こうぜ、ダークサイドへ! 萌えの彼岸へと!