第60回
パロディが血となり肉となる 百合星人ナオコサン
 オイッス! コミケは3日目西れ-51a「半端マニアソフト」で参加しているから、ヒマじゃなくてもよってけや、オラッ!


 今回紹介するのはkashmir「百合星人ナオコサン」だ!
 ストーリーは、中学生の女の子みすずが百合星からやってきた宇宙人のナオコさんに異常な思考と行動に振り回されて……というものだ。萌があったり、やたらと幼女が出てきたり、エロスネタが多かったり、オタクならニヤリとしてしまうパロディが満載だったり、いろいろとファッキン楽しい作品である。
 さて、本作の最大の特徴は圧倒的なセンスの良さだろう。
 このセンスの良さは平野耕太に通じるものがあると思う。「ヘルシング」のカッチョイイ台詞やら決めポーズや迫力満点なバトルシーンは、さまざまな映画や漫画や小説の影響を見て取れる。多少強引な言い方かもしれないが、そういった作品群のパロディとして「ヘルシング」を読むことも可能だろう。それがただのパロディになっていないのは、持ってくる作品や作品の消化の仕方にセンスがあるからであり、それらの作品群が表面的にへばりついているのではなく、作品の血や肉になっているからだろう。
 同じことが「百合星人ナオコサン」にも言える。へばりつているだけのパロディではなく、それが見事に熱い血潮となって作品中に流れているのである!
 その証拠に、ナオコサンは百合と幼女を愛するあまり、金を払ってまで多数の幼女に水遊びをさせようとし、触手を自在にあやつり、寝起きに今となっては至上に危険なロリータヌードモデルの名前を叫ぶではないか!
 キャラクター設定の異常なおもしろさで、そのまま現在の萌え系作品の異常なおもしろさを表現しているのである。これはなかなかできることじゃないですよ!
 他の作品から入力したものを自分のものとして出力するセンスにずば抜けたものがある。こいつが才能って奴なのかもなぁ。
 
 ……kashmirが現在、連載している作品はどれもコメディだが、コミティア(オリジナルオンリーの同人誌即売会)で発表しているような不条理で切なく怖い作品も描いてもらいたいところだ。もっとがんばって描きまくれ!