第50回
中国の怪談について
 イェーイ! チンコが爆発しそうだよぉ、おにいちゃーん、チンコが爆発しそうだよぉ。
 そんな奴は、この同人エロゲーを買うように!
http://maniax.dlsite.com/work/=/product_id/RJ027066.html
 というわけで、図々しく自分達の作ったゲームを宣伝してみました。
 毎回影腹切ってこの原稿を書いてますから、たまには宣伝くらいしてもいいよなっ!


 さて、諸事情で昔の怪談を読んだりしているのだが、いやー面白い!
 こういう物語と昔の人は隣り合わせですんでいたんだなぁ、と思うといろいろと感慨深いものがありますよ。
 それで、ざーっと読んでいて気づいたのだが、『雨月物語』(上田秋成)や『怪談』(小泉八雲)といった日本の作品と『聊斎志異』(蒲松齢)や『唐宋伝奇集』といった中国の作品には歴然とした差があると思う。
 日本の伝奇や怪談には濡れた布をあてられるような怖さや不思議があるのに対して、中国の作品には涼やかな風のようなそれがあるのだ。
 日本のが恐怖を後に引きずるのに対して、中国のは怖いっちゃ怖いけど、まぁいいじゃねぇか! という気持ちになる。そういうこともあんじゃね? みたいな気分というか。
 日本の作品の元ネタの部分は、中国から伝わったものが多いので、両方読むと風土によってネタがこうも変化するのか! と読み比べることもできるだろう。ロマンチックな恋や世の儚さをテーマにした作品には共通したものを感じるけどな。
 さて、中国の伝奇や怪談に興味を持っている人に超オススメしたいのが前も紹介した『鬼趣談義』(澤田瑞穂)だ。中国の怪談や伝奇を体系化しながら物凄い数の話を紹介している。おそらくここまで充実した一冊はないだろう。軽妙な文体でつづられているので初心者でもするする入っていけるだろうし、膨大な資料がまとめられているので研究者のような人にも役立つだろう。僕は女の幽霊にマッサージをさせた話と幽霊が出たのにそのまま普通に寝た、という話に爆笑してしまいました。いや、怖い話もありますからね、一応。
 もう一つ紹介したいのが同じく澤田瑞穂の『中国の呪法』これまた中国にあるいろんな呪術についていろんなエピソードを交えつつまとめた一冊。こいつは伝奇小説のネタの宝庫だと思いますよ。
 ……中国には後を引くような怖い話はないのかな? と思った人もいるだろうけどそうじゃねぇ! それがよくわかるのが『中国怪談集』(編/中野美代子・武田雅哉)だ。いきなり冒頭から『人肉を食う』という歴史上の人肉を食った人たちについての文章から始まり、明末に清軍が揚州でおこなった虐殺の克明で怖ろしすぎるほど恐怖に満ちたに記録『揚州十日記』、日本で一般的に知られている内容と全然違う中国共産党発表の天安門事件レポート『北京で発生した反革命暴乱の真相』などなど、世の中への恐怖で夜中に煩悶してしまいそうな作品がそろっている。
 中国共産党の発表した正式なレポートを怪談のカテゴリーに入れてしまうこのセンス! 最高としかいいようがないだろう。……そしてそれが本当に怖かったりするから凄いですよ、中国共産党!
 とにかく、伝奇や怪談や怖い話から眺める中国もなかなか奥深くておもしろいですよ!