第47回
立て続けによめや! ジーン・ウルフ

 前回『デス博士の島その他の物語』を紹介したが、なんとなく今回は同じくジーン・ウルフの『ケルベロス第五の首』を紹介するんだぁぜぇ!
 ここで薦められたから読んでみようなんて奴が何人いるのか想像もできないが(50億人から0人の間であるくらいしか想像できないが)とにかくどっちも読んでみろってば!
 おもしろ読書ができること間違いなしだぜ、オラッ!

 本作は、今は入植者の子孫しか住んでいないが、過去には人間に似た生物が住んでいたとされる惑星を舞台にした三つの中編で成り立っている。この三作がそれぞれが複雑に絡み合い、謎が謎を呼び、幾つかの真実が明らかになったとき巨大な物語が浮かび上がってくる、というSF作品なのである。
 おもしろいッ! だが、わかりやすいおもしろさではないのだ。
 受け止めるだけでなく、読者が積極的に物語に参加しなくては、おもしろさを発見できない作品なのだ。
 それぞれの中編は幾つかのキーワードやキャラクターで結ばれているが、ストーリーに連続性はない。つまり共通した結末なり、ハッキリとした結論なりが提示されるわけではないのだ。
 それを考えるのは読者にゆだねられているのである。
 つまり、なんとなく読んでいるだけでは、さっぱり、になってしまう可能性が高いのである。積極的に物語に参加していかなくては、この作品のおもしろさを感じることは無理かもしれない。
 こう書いちゃうと「おいおい、深読みしすぎじゃねぇの?」と思う偏屈野郎もいるだろうが、さにあらず! 
 読めば誰にだってわかるほど高いレベルで、世界観が緻密に作られている。
 僕は何度か読み直して、やっと世界の概要がつかめてきた所である。
 もう、この再読がねぇ、楽しいのだ! 
 あっ、ここは前の話のこの部分にひっかけてやがるのか、チックショー! このテーマとこのテーマで結びつけてやがるのかぁ、超凄げぇな、ジーン・ウルフのおっちゃん! と感嘆しっぱなし天国なのである! 
 世界観好きな方々はぞんぶんにはまりにはまりまくっていただきたい。こいつは当分、楽しめるぜぇ、ハピネス!