No.39 ツンデレ
『ツンデレ』というお酒……。
それを聞いてみなさんはどんな物を思い浮かべるでしょうか?
「ボトルにとげがあるけど、実は美味しいお酒」
「マスターが頑固オヤジで、飲み方を間違えると怒鳴られるけど実は美味しいお酒」
などなど、ツンデレならではの想像が駆けめぐることでしょう…。

その正解は、このカクテルを飲めばわかります。
それと同時に、このカクテルに込められているツンデレの哲学に唸らされる事でしょう……。




ベイリーズ : 20ml
オリーブオイル : 10ml
ラー油 : 10ml
七味唐辛子 : 少量





ツンデレキャラは、登場時こそがさつだったりするのですが、実は繊細です。
このカクテルも当然、繊細に作らなければなりません。
それがツンデレ攻略における鉄則なのです。

まずはカクテルグラスにベイリーズをそっと入れます。
この時、グラスの中心以外に触れないように入れるのがコツです。




次に、オリーブオイルを入れます。
オリーブオイルはスプーンの裏側などに当てて注ぎ、落下の勢いをなくしてやると上手くいきます。
ベイリーズとオリーブオイルは混ざらないように注いでください。




注ぎ終わった物を横から見ると、こんな感じで二重構造になっています。
写真だとオリーブオイルが多すぎでした。
10mlだとちょっと多かった印象ですので、分量は『ベイリーズの上面を全て覆える最低量』で大丈夫そうです。





次にオリーブオイルの上からラー油を注ぎます。
この時も慎重に注ぎ、決して混ざらないように気をつけます。
机が揺れたり手が震えたりしないよう、細心の注意を払う必要があります。
「カクテルごときでなんでこんな面倒な事を……」と思われる方もいらっしゃるかとは思います。
しかし、ツンデレというのは繊細であり、かつ面倒くさい事が多いです。
繊細で面倒くさい我が儘なカクテルであってこそ、はじめてツンデレと言えるのです。




横から見てみました。
写真の写りが良くなくてわかりづらいのですが、三層構造になっています。
混ざらないのがポイントですね。




最後に、七味唐辛子を軽くまぶして完成です!
上から見ると、ラー油の色が際だつ赤いカクテルです。




横から見ると、層になっています。

さて、これのいったいどこがツンデレなのか?

もうおわかりですね。
上層の辛い部分を飲まないと、下層の甘〜いクリームリキュールであるベイリーズにたどり着くことができないのです。
つまり、ツン期を耐えてこそ、デレデレに甘いデレ期に突入する事ができるという、まさにツンデレなカクテルなのです。

仮にこれを混ぜてしまうとどうなるか?

答えは簡単。
ぐちゃぐちゃに混ざって台無しです。
やってられません。

これはカクテルに限った話ではありません。
ツンデレは層があるからツンデレと言えるのです。

なお、ツンとデレの比率は、分量を上下することによって自由に調整することができます。
デレを多めにすると誰でも気軽に飲める反面、ツンを多めにするとよりハードなツンデレマニア向けのお酒になります。
そう、長く厳しいツンに耐えまくってこそ、かすかにある貴重なデレにたどり着く事ができるのです。

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