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No.29 マンモス・ビター
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真に苦い物とは?
その問いかけに答えてくれる食べ物の一つに、最近はやりのカカオ99%チョコレートがあります。
小学生の頃、北海道土産でもらったこれを食べてのたうち回った思い出があるのですが、一般に市販されたという事でさっそく食べてみると、薄れていた記憶が強烈によみがえるほどの味でした。
これでカクテルを作ってみたら?
そんな発想から、すぐさま構想をふくらませてみました。
まず第一にこのチョコレートを活かすならば、苦いカクテルを作ること。
そうなると、他にも苦い物のオンパレードと行こうではありませんか!
とはいえ探してみると、意外と身の回りに苦い物はないものです。
それに、何でも混ぜれば良いというわけでもありません。
ここは一つ、苦い物のチャンピオン的な存在の物同士を混ぜ合わせ、まさに苦い思いをしてみようではありませんか!
そんなこんなで集められた今回の材料は、こちら!

カンパリ : 60ml
カカオ99%チョコ : 1枚
正露丸 : 2粒
苦い物と言えば正露丸。
これですね!
正露丸とカカオのハーモニー。
良さそうではありませんか。
そしてそれを優しく厳しく包み込むお酒にはカンパリを用います。
これも苦いお酒ですね。
それではさっそく、行ってみましょう!

まずはチョコレートを湯煎して溶かします。
このチョコレート、匂いだけは良いんですけどね……。
その匂いにつられて食べると、苦い思いをします。ハイ。

チョコレートを湯煎している間に正露丸の準備を。
正露丸は2粒使います。
容器から出して、粉末にして後で溶かしやすいようにしておきます。

あれ、つぶれた!?
正露丸って固いと思いこんでいました。
スプーンの裏側で押しつぶすと、粘土のようにふにゃっとつぶれました。
これでは粉末にできません。
仕方ないので、二つともつぶしてくっつけて平たくしておきます。

すっかり溶けたチョコレートに、平たくした正露丸、すなわち正露板を混ぜて溶かします。
溶けたかどうかは不明ですが、とにかくよくかき混ぜておきます。
続けてカンパリを注ぎ、完成です!

ホットなカクテルなので、グラスが割れないように耐熱の物を使いましょう。
グラスに注ぐと、チョコレートドリンクのようです。
見た目は悪くないどころか、これなら甘い物好きの人にはたまらないでしょう。
湯気と共に立ち上るその甘い匂いは……。
げほっっ ぐぼっっ ぐはっっ!!!
匂いだけで激しくむせ返ります!
チョコレートドリンクと思っていると、痛い目に遭いそうです。
これは、誰がなんと言おうと正露丸ドリンクです!
……。
飲むのか? これを……。
さすがにためらわれます。
これほどためらわれるのは、インペリアルヘルシー以来ではないでしょうか?
しばらくためらった後、弱気になったのでまずはスプーン一杯だけ試してみることにしました。
……………。
うぇぇぇ…。
予想通りの味、正露丸味です。
正露丸を飲むときは、苦いのがわかっているので普通ですと一気に飲み込みます。
その上で舌に触れてしまった分だけ苦みを感じるというメカニズムなのだと思いますが、このカクテルはそんな生やさしい物ではありません。
液体であるが故に、一気に飲み込むどころか口の中全体に広がります。
それだけではありません、まだ続きがあるんですよ。
飲み込んだ後、正露丸エキスが食道の内側に張り付いて、うがいをした程度では正露丸風味がいつまでも抜けないのです!
おまけに匂いが鼻にこびりつき、いつまでもいつまでも正露丸の匂いが続きます。
まさに、正露丸フォーエバーと言わんばかりの、恐怖のカクテルなのです!
今回は、とっても苦い思いをしました。
ご利用は計画的に。
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