No.20 ニガリ・マティーニ
1997年4月に塩専売法が廃止され、以来、塩を自由に作ることができるようになりました。
それによって一躍注目を集めた健康食品が、にがりです。

にがりとは、海水から塩を取り出すときの副産物だそうで、多くのミネラルを含んでいるそうです。
その事が本当かどうかは知りませんが、ミネラルというものを肉眼で確認したことがないため、ひとまずは信じるしかなさそうです。
「っていうかミネラルって何よ?」という質問が飛んできそうですが、それに関してはまあ、体に良いものらしいということでここは一つ納得していただくとして話を進めましょう。

ニガリとは漢字で書くと「苦汁」となります。

「苦汁=くじゅう」という気もするのですが、「にがり」とも読むらしいです。
だとすると「苦汁を舐める=にがりをなめる」であり、その正しい意味は「苦々しい思いをした…でも、体にとってもいいんだぜ!」となります。

ここに「ア○リカの誤審のおかげで、日本チームは苦汁をなめた」という例文があります。
これの正しい意味は、「なあ聞いてくれよボブ! ア○リカの審判がありえないミスジャッジをしたおかげで日本チームは非常に悔しい思いをしたんだぜ? あ、だけど体にはとってもいいんだよ!」となり、つまりは良薬口ににがりなのであり、良薬だと思って飲んだそれはにがりだったよ間違えたよおい!という事なのです。


さて、何を言っているか訳がわからなくなったところで、今回のカクテルの紹介です。





ドライ・ジン : 45ml
にがり : 15ml
うめぼし : 一個

今回は有名なカクテル「マティーニ」を、にがりを使ってアレンジしてみます。




使用するにがりはこちら!
ごらんの通り、「沖縄海水にガリ」と書いてあります。

どうやら沖縄の海水に、ガリが混入していたようですね。
これは大変な事です。

ガリとは生姜の事で、お寿司と共に出されるのはあまりに有名です。
なぜお寿司にガリが添えられているのかというと、その役目の一つに「魚の生臭みを消す」というのがあります。

海水にガリが混入すると、その近海の魚はみんな生臭くなくなってしまうのです。
と言うことは、きっと「沖縄海水にガリ」というのは「沖縄近海の魚は生臭くないんだよ」と主張しているのでしょう。




さて、さっそく作ってみることにしました。
シェイカーにドライジンとにがりを入れます。





そしてよくシェイクして、冷えたグラスにゆっくりと注ぎます。





透明な中に、やや白く濁った感じもするカクテルができあがりました。
これにオリーブの実を飾れば完成です!

ところが、オリーブの実を用意していなかったためにありません。

仕方がないので、梅干しを飾ることにしました。





これで完成です!

この美しく澄みきったカクテルを見ていると、たちまちエーゲ海を思い浮かべるであろう事は誰の目にも明らかです!

さて、さっそく味見をしてみることにしました。
そっと一口飲んでみると……。

苦いです。

ジン本来の苦みとは別に、もう一種類の苦みを感じます。
そして、ほのかにしょっぱいのが印象的です。

どうやら飾りとして入れた梅干しがの塩分が効いているようです…。

なんとなく健康になれるような気がしないでもない今回のカクテル。
大人の苦みを楽しみたい方は、ぜひ一度お試しあれ。
(おそらく二度目はないと思われます)
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